茶葉の栽培

摘まれた生葉は、新鮮なうちに、厳しい
検査のもとに格付け、等級分けされます。
蒸気を当てて生葉の酸化作用を止めます
蒸し時間の違いで「浅蒸し」「深蒸し
」「煎茶」などに分かれます。
蒸した茶葉の表面の水分を取り除きなが
ら冷やします。冷却することで、葉緑素
(緑色)が残ります。
茶葉に熱と圧力を加え、組織を柔らかく
します。さらに水分を均一にしながら揉
み、形を整えながら乾かします。

■茶葉栽培に対するこだわり

日本にお茶を伝えた僧侶、栄西はその書物「喫茶養生記」の中で茶の効用について、「茶は未代養生の仙薬、人倫延齢の妙術なり、山谷これを生ずればその地神霊なり、人倫これを採ればその人長命なり」と書き始められています。
つまりはお茶は健康長寿のための貴重な飲み物であり茶の栽培がおこなわれている山谷は神秘霊妙の地と書いています。
まさに桜で有名である吉野の神聖なこの地で古くからお茶を栽培している私たちにとって癒しの部分も含めて健康長寿につながるお茶の栽培が古くから伝わっていることを誇りを感じ、香りの高い安全で良質なお茶を栽培していくことに使命感のようなミッションを与えられていると思っています。
栽培されているこの地にはその昔天皇の一行がお泊りになった「吉野郡院」の場所とされる「下垣内遺跡」などもあり、おもてなしとして「香茶を煎じた」という記述もあります。
『扶桑略記』

桜の吉野の前の時代のよい野原である「芳野」といわれた時代より受け継がれたそのいにしえの香りの高いお茶を今もこの増の里で大切に栽培しております。


お茶の製造工程

南芳園では創業200年から培われてきた製法を守りながら、工程管理の徹底と茶審査技術(お茶の鑑定)力を活かし伝統的な味を守り続けています。

摘み取り
荒茶製造工程 生葉搬入 摘まれた生葉を工場へ運び、厳しい検査のもとに格付け、等級分けをします。
蒸し 豊富な蒸気を用いて生葉の酸化作用を防止します。最も大切な工程で、蒸し時間により特徴のあるお茶ができます。
冷却 蒸した茶葉の表面の水分を取り除きながら冷やします。
葉打 冷却した生葉茶を振るいながら、さらに水分を蒸発させます。
粗揉 茶葉に熱風を当てながら力を加え、茶葉の組織を柔らかくします。
揉念 粗揉工程での揉み不足と乾燥むらを補うための工程で、重りをかけて水分が均一にし、緑茶特有の色調と香味を発揚させます。
中揉 水分が均一になった茶葉を再び熱風の中で攪拌、揉圧しながら乾燥します。
精揉 茶葉に熱と圧力を加えて、針型に形を整えながら乾燥させます。
乾燥 熱風で含水率4~5%になるまで乾燥させながら、荒茶本来の味と香りを引き出していきます。こうして出来たお茶を「荒茶」といいます。
仕上げ工程 選別 茶の形を整えるため、ふるい分けたり、茎茶や粉を選別したり、大きいお茶は切断したりします。
乾燥 仕分けしたものを個別に乾燥(火入れ)すると同時に、香りや味を引き出します。
合組 個別に火入れした大小・軽重の葉を均一に混ぜ合わせます。この工程で出来たお茶を「仕上げ茶」と言います。
梱包・出荷 包装 仕上がった茶を計量し、茶箱や袋に詰めます。
出荷 お客様のご注文にあわせて、荷造り梱包します。

お茶製造・品質管理責任者

南芳園茶舗代表、製造品質管理責任者:南 秀幸

茶審査技術(お茶の鑑定)力を活かし、お茶製造工程と品質の管理を行っています。お茶ソムリエとしてできるだけ日本各地の様々なお茶を飲み、様々な味の中から まもるべき、当園のお茶の味を追求しています。

また、日本茶インストラクター協会が主催する、日本茶インストラクターの認定資格を所有しており、茶審査技術協議大会にて優勝しました。


■日本茶インストラクター

日本茶インストラクターとは、日本茶の全てにわたる知識と技術をもつ者にだけに与えられる資格。
「日本茶文化の発展と日本茶の正しい 理解と普及を図るため、茶についての幅広い知識、技術、教養を備えた方々を認定し、その活動の円滑化と支援を図ること」を目的に創設された資格です。